2022年8月28日日曜日

天野川散歩


 
天野川を淀川にそそぐ河口から源流までを歩いてみます。
一気には歩けそうにないので、数回に分けて歩いたのを接続しました。

 

※写真をクリックしてください。該当のアルバムに飛びます。

全コマを和歌、俳句で埋めようと思いましたが、そうはとんやが降ろさなかった。




■天野川河口

淀川にそそぐ河口から鵲橋まであるきます。
ここを春に歩いていると 春風や堤長うして家遠し (蕪村) という気分になれます。





■鵲橋から天津橋、禁野橋

天の川に鵲橋ですよ。

彦星の行あひをまつかささぎの 渡せる橋をわれにかさなむ (新古今集・菅原道真)

ここにこの歌碑がある訳ではないですが・・・


■禁野橋・宮之坂~星ヶ丘

交野から枚方の平地一帯は古来、平安貴族達の狩場で一般人の立入り、狩りが禁止の「禁野」でした。地名として今に残っています。

野は狩場かた野の里は歌所(交野郷土史カルタ)


■山之上と釈尊寺

香里ヶ丘からくる川が合流します。天野川左岸は川があっても山之上。さらに上流は釈尊寺。この辺り「野」の風情が残っています。



秋の色を交野の暮に見渡せば伊駒の嶽に時雨しにけり(藤原忠正)


■村野から松塚・郡津

山之上の対岸、天野川右岸は村野です。ここは堤防道がR168なので歩けません。冬~春先は河川敷を無理やり歩けます。これがなかなか味わい深い。





■新天野川橋

新天野川橋から僅かの間、東高野街道(の残骸)に合流します。そこから逢合橋までの堤防道がおもしろい。






■逢合橋

彦星と織女と今夜逢ふ 天の川門に 波立つなゆめ

(万葉集・詠人不知)


もひとつ

天の川遠き渡りになりにけり 交野の御野の五月雨の頃
 

(続後撰和歌集 藤原為家)

■天野ヶ原

またや見ん交野の御野の桜がり花の雪ちる春の曙 
(新古今和歌集
藤原俊成)

この歌碑は違うところにあるんですが、ここの桜はキレイですので。近隣のボランティアの方が堤防の植物の手入れをされてます。




■乙邊北

「天の川 梶の音聞こゆ 彦星と 織女と 今夜逢ふらしも」(柿本人麻呂歌集 万葉集巻10-2029)

天野川緑地ですが、対面の天野ヶ原といい勝負ですよ。





■乙邊南・天の川緑地

野は嵯峨野さらなり、印南野、交野、駒野、飛火野、しめし野、春日野、そうけ野こそすずろにをかしけれ
(清少納言・枕草子)



野ではないですが結構お気に入りの場所です。野を残してこそ交野だと思う。


■私市

狩り暮らし棚機津女に宿からむ 天の河原に 我は帰にけり
古今和歌集 在原業平)

交野のドンツキ、ここから天野川も磐船街道も山に入る。




 ■星田園地遊歩道

 川沿いの道はちょっと整備が必要な所もありますが、なかなか気持ちよく歩けるところもあります。







■磐船峡

名勝磐船峡。旧磐船街道が通っていて、戦前は紅葉狩りで賑わい、酒に酔ったクルマがよく川に落ちたそうな。戦後、がけ崩れがあり不通になりました。ブログをどうぞ。磐船神社はすぐ上流です。



ぬれている びんずるさんも 滝の中
(交野郷土史カルタ)


 ■田原郷

磐船峡、磐船越を越すと一転!広い盆地が開け、空も広くなります「虚空見日本の國」とはこのことかと思ってしまう。

ブログをどうぞ。

天の川 河内大和の 国境
四條畷郷土史カルタ)


■源流のどんつきは!

開発放棄地あり、グランドあり、モトクロス場もある。荒れ荒れで、ボクはこれを見て脱力しました!

 ブログをどうぞ。





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